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「たちかわIT交流会」でテレワークのオンライン講話

Zoom背景を曜日ごとにテーマを決め、終業時は焼き鳥などの背景にして労をねぎらう

Zoom背景を曜日ごとにテーマを決め、終業時は焼き鳥などの背景にして労をねぎらう

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 立川周辺のIT企業32社から成る「たちかわIT交流会」が6月の定例会で、「在宅テレワークの効率的な方法について」「IT機器の助成金利活用について」をテーマにオンライン講話を開いた。

テレワーク前後のオフィスのビフォーアフター

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 テレワークの講師を務めたのは、ウェブ制作会社エーウイング(立川市曙町2)社長の門脇恵二さん。同社は4月から、約30人いる従業員のうち本社は6人体制とし、それ以外のメンバーはテレワークで勤務している。

 当初は、朝礼と終礼、最低限のミーティング時のみテレビ会議システムを使用する程度だったが、スタッフから「コミュニケーションが取りづらい」「会社にいる感じを作りたい」などの声が上がり、リモートでも「会社にいる感じ」と遜色ない環境を作るため試行錯誤を繰り返した。

 現在は一日中、Zoomで各PCをつなぎ、「出勤時と同様の身だしなみをする」「終日カメラオンとする」「背景の活用」というルールを作り、メリハリやコミュニケーションを大幅に改善。「ブレークアウトルーム」(Zoomの部屋を分割する機能)を活用し、各部署の部屋・会議室・集中作業部屋を作り、リアルオフィスの機能に近づけた。併せて、オンラインの持ち味を生かして受注状況、作業状況などを「見える化」し、会社の現状とセクションを超えた意識の共有を図っている。

 門脇さんは「Zoomによるバーチャルオフィスは、若いメンバーが多く少人数の会社に向いている取り組み。メンバーとのコミュニケーションについて話し合いを重ね、『伝わることを諦めない』ということを含めたコミュニケーションを、会社の行動指針に加えた」と話す。

 密になることができない今、ウェブ広告、デジタル展示会、ウェビナー(=ウェブセミナー)、オンライン商談などの相談が増えているという。

 「私たちのミッションは『ウェブの力で多摩地域をアップデートする』こと。ウェブ広告・ウェブサイト・ウェブ動画などの製品を販売することが目的ではなく、課題解決を提案できるウェブ制作会社という意識を強く持っている。コロナ禍でウェブへの期待が急増する中、私たちは自分たちを信じて、自分たちの役割を果たしていきたい」

 たちかわIT交流会は、立川を中心としたIT会社32社から成る立川商工会議所の事業推進のための機関で、毎月の定例会をはじめ、セミナー、産官学の交流、共同受注体制作りなどを行っている。

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