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多摩動物公園でライオンの放飼練習 新設ライオン園開園に向け

写真提供:(公財)東京動物園協会

写真提供:(公財)東京動物園協会

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 多摩動物公園(日野市程久保7)で、新しいライオン園の工事とライオンバス再開に向けての準備が進んでいる。8月上旬にライオン放飼場が完成し、ライオンの放飼練習を行っている。

2016(平成28)年4月に休止となったライオンバス

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 放し飼い練習は、8月20日以降11月中旬まで不定期に行われており、アフリカ園の園路からライオンが見えることもある。

 練習の目的は、ライオンを新しい放飼場に慣れさせること、飼育係によるライオン飼育管理方法の確認、新しいライオンの群れの構築。まずは少ない頭数、短時間の放飼からスタートし、状況を見ながら段階的に頭数と時間を増やしていく。

 同園教育普及課の近藤さんは「ライオンは群れで行動する習性があるため、関係性が大変重要。施設ができたからといってすぐに展示すると、トラブルやけがの原因になる。現在は9頭のライオンの関係性を見ながら群れの再構築を行っている」と話す。

 「ライオンバス」は、放し飼い場のコース内を巡り、車窓から間近にライオンを観察できるサファリ形式の展示施設。建物老朽化のため2016(平成28)年4月にライオンバスが運行休止となり、2019(平成31)年12月には仮設放飼場での展示も休止となった。

 展示休止中、「カイト」「ロック」「レボ」3兄弟のうちカイトとロックは老衰のため死に、メスの「ケイコ」も高齢になった。個体の変化は群れの関係性にも影響が及ぶため、担当者は「見応えのある群れの構築」を目指している。

 猛獣であるライオンには、安全のため念を入れた対策が必要。放し飼い練習終了後もライオンバスの走行練習が控え、再運行へ向けて慎重に準備を進めている。

 「大変長らくお待たせしています。新しい施設では、ライオンバスに乗車してサファリ体験ができるほか、ガラス越しに観察ができる施設となっているので、ぜひご期待ください」

 開園時間は9時30分~17時。水曜休園。11月29日までの土曜・日曜・祝日は事前予約が必要。

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