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東小金井駅、西国分寺駅で不要な衣服回収 博多一風堂などのユニホームに

MAWASU STATION(マワスステーション)の仕組み

MAWASU STATION(マワスステーション)の仕組み

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 JR中央線東小金井駅、西国分寺駅、駅ビルのセレオ国分寺で7月1日から、不要な衣服を回収し、再利用・資源化する「MAWASU STATION(マワスステーション)」の実証実験を始める。

不要衣服の資源化に用いる有機物分解装置「Umore」

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 不要な衣服を、東小金井駅・西国分寺駅では駅社員がトレーを介して、セレオ国分寺は回収ボックスで受け取る。回収する対象は不要になった衣服のうちトップスとボトムスで、1人につき1日5枚まで。

 回収した衣服はメンテナンスや抗菌加工をし、企業ユニホームなどへ再利用する。再利用が難しい衣服は、有機物分解処理によって、次の製品の原材料として資源化し再生利用する。

 衣服の再利用としては、全国に130店舗を展開するラーメンチェーン「博多一風堂」で、社会貢献活動をする「一風堂グローバルクラブ」の会員ユニホームに採用するほか、子どもたちの食育活動を目的とした「こども食堂」の活動を行うスタッフのユニホームとして活用する予定。そのほか、無人駅グランピング施設「DOAI VILLAGE(ドアイビレッジ)」でスタッフのユニホームとして試験導入されている。

 再生利用して資源化に取り組む事業では、磁力を応用し有機物を分解処理する装置「Umore」を使う。強い磁場を通した空気と熱を与えることにより、有機物の分子結合が弱くなり「燃焼」を伴わず、急速に酸化・分解が進む。燃焼を伴わないため、タ?イオキシンやCO2、塩素ガスなどの発生量を、環境基準値を大きく下回る数値に抑えることができる。併せて、分解後に生じるセラミックパウターは、陶器やセメントの素材として活用できるという。

 JR中央線コミュニティデザイン経営企画部の齋藤七瀬さんは「これまで駅ビルでの古着回収など、SDGsの観点から衣類の活用に取り組んできた。ただ回収するだけではなく、地域で集めた古着を地域に還元したい。また、地域の方に駅をもっと身近に利用してもらいたいと考えていた中で、地域循環などを含め、回収後の有効活用が可能であることから、駅を拠点とした同事業の導入に至った。気軽に利用してもらえれば」と呼びかける。

 回収時間は、東小金井駅と西国分寺駅の有人改札=10時~16時、セレオ国分寺=営業時間に準ずる。9月30日まで。

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