国営昭和記念公園（立川市緑町）で2月23日、「国営昭和記念公園に、移動式あそび場がやってくる！」が開かれる。主催はNPO法人「ダイバーシティコミュ」（錦町1）。

遊びを教えてくれる「移動式あそび場 全国ネットワーク代表 星野諭さん（かーびー）」

　同NPOは、東京都福祉保健財団の「子供が輝く東京・応援事業」の助成金を利用し、「ピアサポートおやこ食堂 つながるごはん」を運営している。発達凸凹児（発達障がいのある子ども）、食物アレルギー児、多胎児、ひとり親家庭、未就園児、地域の多世代ごとの同じ悩みや課題を持つ親子を集めた6グループを対象に、弁当配布やサポート団体との交流会などを月2回開催。今回、こうした活動を一般に広く知ってもらう目的で広報イベントとして開く。

　当日は、同園の無料ゾーンにある「花みどり文化センター」の館内に「移動式あそび場」を開設。「遊びの達人」として全国で活動している「かーびー」こと星野諭さんを迎え、さまざまな遊びを提供する。積み木やハンモック、こま、けん玉、お手玉などの昔遊びのほか、いろいろな素材でからくり装置作りも体験できる。プレーパークでは「やりたいこと」にチャレンジできるよう、なるべく禁止事項をなくしている。自分たちで遊びを考えトライ＆エラーを繰り返すことで、生きる力を自ら育むことで子どもの成長を促す。

　併せて、「公園を歩いて作るプラントアート作り」のワークショップを行う（要事前予約）。園内に落ちている木の実などの植物や、あらかじめ用意したドライフラワーなどを使って、アート作品を作るワークショップ。自然豊かな公園にある材料で思い思いのアートを楽しむことができる。

　同NPOの石橋由美子理事は「ピアサポートおやこ食堂は、マイノリティーの育児の悩みを持つ親子を集めてつなげる活動。なかなか当事者に届きにくいので、一般の方にも広く活動を知ってもらい、周りにいる当事者に伝えていただいて、参加につながることを期待して今回のイベントを企画した。独りで子育てに悩んでいる親はたくさんいると思うので、その不安を解消するためにも尽力したい」と意気込む。

　「寒さが厳しい季節、屋外での長時間の遊びに付き合う親も大変。室内でのイベントで、寒くても雨でも雪でも安心して遊べる。どなたでも参加できるイベントなので、友人を誘って遊びに来てもらえれば」と呼びかける。

　開催時間は10時～15時。参加無料。ワークショップのみ、「つながるごはん」のホームページで事前予約が必要。定員は先着30人。