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歌舞伎俳優が立川を「お練り」 愛之助さん、中車さんらが人力車パレード

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 歌舞伎俳優の片岡愛之助さん、市川中車さん、中村壱太郎さんらによる「お練り」が11月17日、立川駅北口サンサンロード(立川市曙町2)で開かれた。

「立川立飛歌舞伎」チラシ

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 11月21日から4日間にわたり立川ステージガーデン(緑町3)で開かれる「立川立飛歌舞伎特別公演」に先駆けて開かれた同イベント。愛之助さん、中車さん、壱太郎さんのほか、中村歌之助さん、市川九團次さん、市川笑也さん、中村亀鶴さんが人力車に乗り、「神輿(みこし)愛好会立川同心會」「立川錦囃子(はやし)連」「向島芸者衆」、演目の舞台「大本山高尾山薬王院」の山伏らが先導し180人以上で練り歩き、沿道では約1万人が声援を送った。

 併せて、会場のあるグリーンスプリングスの芝生広場ではセレモニーが開かれ、地元関係者と歌舞伎俳優7人による鏡開きが行われた。地元多摩の地酒、石川酒造「多摩自慢」、小澤酒造「澤乃井」、田村酒造「嘉泉」のたるを、一同で「よいしょ」と割ると会場から大きな拍手が送られた。

 立飛グループの100周年事業として、今年で2回目を迎える立川立飛歌舞伎。代表の村山正道社長は「日本の伝統文化を地域の皆さんに案内したいと今年も開催した。多摩地域や立川の人が都心まで行かなくても、地元で享受できる環境を作りたいと、この10年やってきた。立川はこれからもっと発展するので、早めに不動産をお求めいただければ」と笑いを誘った。

 演目は、歌舞伎の名作「新版 御所五郎蔵」と新作舞踊「玉藻前立飛錦栄」の2作品。「新版 御所五郎蔵」は、河竹黙阿弥の作品を、木ノ下裕一さんによる補綴(ほてい)と藤間勘十郎さんの演出で「新版」として上演する。玉藻前立飛錦栄は、藤間勘十郎さんの脚本・振り付けによる新作舞踊で、伝説の「九尾の狐(きつね)」をモチーフにした物語。九役を早替わりで演じ、宙乗りを披露する中村壱太郎さんは、10月に舞台の高尾山薬王院で公演成功祈願を行った。

 主演の愛之助さんは「普段から歌舞伎をご覧になっている方でも見たことのない場面の多い新作で、立飛さんを祝う特別演出になっている。踊りも宙乗りも早変わりもあるスペシャル、大スペクタクルに富んだ芝居になっている。この作品を,」川発信で世の中に飛び立っていけるような作品にしたい。ぜひご覧いただければ」と来場を呼びかけた。

 13時開演。料金は、1等席=1万5,000円、2等席=1万円、3等席=5,000円、車いす席=1万3,000円

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