多摩信用金庫（本店＝立川市曙町2）は4月20日、本店隣に「たましん事業支援センター」（通称Winセンター）を開設した。中小企業の課題解決と新事業の発展を目的とした、国の「地域力連携拠点事業」の一環。

　同事業は、地域の企業支援に関する専門的な知識・能力・経験を有する者を「応援コーディネーター」として配した中小企業支援機関などを「地域力連携拠点」に選定し、企業のニーズに即したきめ細やかな支援を行うもので、同金庫は、昨年度に引き続き「地域力連携拠点」として経済産業省に採択されている。

　同施設のコンセプトは「新しいひらめき、新しい出会い、新しいビジネスが生まれる場所」。本店から移動した同金庫・地域力連携拠点担当部署が運営に当たるほか、商工会議所、独立行政法人、大学、高等専門学校、NPO法人など、産官学の支援機関と提携。「事業者と支援機関が新しいビジネスを作り出す」拠点として、ラウンジや会議室などを提携機関に無料で貸し出し、各種セミナーや相談会、会議、商談、勉強会などを開く予定。

　同金庫・価値創造事業部の山本さんは「企業が必要としている専門知識や経営のノウハウなどをマッチングさせ、新しいビジネスが生まれる中核となる場所になるだろう。地域の経済振興に貢献できるような活動を展開していきたい」と話す。

　20日のオープニングセレモニーには、地元企業や行政関係者ら約100人が参加した。