国立で昆虫細密画の原画展-サイエンスイラストレーター・中西章さん描く

中西章さんの描く昆虫細密画には、手描きならではのリアル感がある。

中西章さんの描く昆虫細密画には、手描きならではのリアル感がある。

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 くにたち郷土文化館(国立市谷保、TEL 042-576-0211)で7月23日、「昆虫細密画に見るミクロの世界展-中西章の原画から」が始まった。サイエンスイラストレーター・中西章さんの、図鑑などに掲載された昆虫細密画の原画、制作道具、標本、研究道具など約200点を展示する。

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 「昆虫を見たいために、描く。また、描くため に昆虫のことをよく見る。」という中西さん。これまで、養老孟司さんが主宰する「人と動物のかかわり研究会」にエッセー「西東京市・田無東大農場演習林より」を寄稿するほか多数の児童書を著し、自然科学の面白さ、不思議さを伝えてきた。

 会場には近隣で採集したカブトムシやトノサマバッタの生体も展示し、公開初日の午前中は一般客のほか園児たちも来館し、生きている昆虫と絵を見比べるなどして鑑賞する様子が見受けられた。

 8月7日には「映像で見る虫たちの世界」と題する16ミリフィルム映画会を開き、科学映画作品を無料上映するほか、毎週土曜には中西さんによる細密画の実演を予定する。同館学芸員の斉藤さんは「デジタル技術が普及する以前から描かれていた中西さんの細密画には、手描きならではのダイナミズムがある」と話す。「夏休み期間ということもあり、子どもから大人まで多くの方に、細密画の魅力や、自然や昆虫をしっかり観察することの楽しさを感じていただければ」とも。

 開館時間は10時~17時。期間中の休館日は8月12日・26日。観覧料は100円(中学生以下、障害者とその介護者は無料)。9月7日まで。

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