立川駅北側「みどり地区」のヤギ帰る 春までお別れ

迎えの車を待つヤギたち

迎えの車を待つヤギたち

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 立川駅北側の「立飛ホールディングスみどり地区」(立川市緑町3)で除草作業に励んでいたヤギたちが11月30日、今年の同地での「勤務」を終えた。

ヤギを送り出すため奮闘

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 立飛ホールディングス(栄町6)は今年4月下旬から、同社が所有する「みどり地区」の除草作業をヤギに依頼。「那須りんどう湖レイクビュー 那須高原牧場パーク」(栃木県)から同社の総務部に「出向」に来ている、当初から「勤務」してきたヤギ6頭に加え、今年7月にはタレントの清水国明さんが瀬戸内海に所有する無人島「ありが島」(山口県)で「スカウト」したヤギ15頭が増員され、広さ約3万7000平方メートルの緑地の除草作業に励んできた。

 ヤギたちの仕事ぶりについて、同社総務部総務課の担当者は「今年の夏はとても暑く、ヤギたちにとっても大変だったと思うが、日中は体力を温存しながら、夕方の涼しい時間帯によく頑張ってくれた。秋になると『食欲の秋』ということもあり、さらに仕事が進み、現状ではほとんど草がない状態になった」と高く評価。

 「何よりの収穫は、ヤギたちが同地区で『勤務』することを通じ、地域の方と交流できたこと。多くの方に温かく見守っていただき、かわいがっていただいたこと、お礼申し上げたい。地域の方に喜んでいただいて、ヤギたちもうれしかったと思う」と振り返る。

 「人事考課ならぬ『ヤギ考課』に基づいたボーナス支給も検討している」という。

 11月30日には、「勤務」を終えたヤギたちを「那須りんどう湖レイクビュー那須高原牧場パーク」と清水国明さんが河口湖で運営する「自然暮らし体験村 森と湖の楽園」(山梨県)へ送り出した。

 当日は、同敷地に同社の若手社員を中心に11人が集結。時にはヤギのタックルを受けながらも、声を掛け合いながら機敏な動きで、敷地内を自由に走り回るヤギを捕まえ、送迎用の車に乗り込ませていった。同敷地沿いの道には、立ち止まって写真を撮ったり、様子を見学したりする人が次々と現れ、「さみしい」「もう来ないの?」といったヤギたちとの別れを惜しむ声も多く聞かれた。

 「ヤギたちを半年以上にわたり世話をしてきたので、しばらくの間会えなくなると思うとさみしい気持ちになるが、冬の間十分休養して、また今まで以上に元気な姿を見せてもらえたら」と同担当者。「ヤギたちは、また春に戻ってくる予定。その時は優しく迎えていただければ」とも。

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