美大日記サイト「美大TV」が5月7日、武蔵野美術大学(小平市小川町1)の広報担当者が中心となって立ち上げられた。
同サイトは、各美大に通う学生によるブログと大学広報の担当者が各ブログを集めたポータルサイト。武蔵野美術大学の広報担当者である手羽イチロウさんが、「大学を超えてリアルな美大を伝えたい人」をキーワードにメンバーを募集したところ、大阪芸術大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京工芸大学、東京造形大学と武蔵野美術大学の8大学12人の学生と広報スタッフ2人が趣旨に賛同し、スタートした。
サイト立ち上げのきっかけは、2003年に手羽さんが始めた大学非公式サイト「ムサビコム」と武蔵野美術大学生によるブログ「ムサビ日記」。「さまざまな大学が公式サイトの中で『広報ブログ』や『学生ブログ』を立ち上げているが、大学の良さばかりを語っていて読者として読んでいて面白くない。ムサビ日記は『ムサビ生(美大生)は何を考えているのか』『何に苦悩しているのか』が書かれていて、大学の情報サイトというよりも読み物となることを優先している。2007年には1年分の日記をまとめ『ムサビ日記-リアルな美大の日常を-」を出版し、現在は在学生40人、スタッフ3b人、保護者4人によるサイトに成長している」(手羽さん)。そして「このムサビ日記のようなものを大学の枠を超えて作れないか、と考え美大日記を開設した」(同)という。
6月14日には、武蔵野美術大学オープンキャンパスで「美大ブログサミット」を開催する。美大日記同様「大学の壁を越えよう」を合言葉に集まった、多摩美術大学、京都造形芸術大学、東北芸術工科大学、武蔵野美術大学の広報ブログ担当者と広報スタッフが、大学ブログと美大のことを語り合う。「美大日記とこの美大ブログサミットはつながっているので、共に盛り上げていきたい」(同)とも。