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国立で探検植物作家・二名良日さん企画展-植物で作る「輪」40点余り

23日のお話会の様子。「輪」の説明をする二名良日さん(左)と関野吉晴さん(右)。

23日のお話会の様子。「輪」の説明をする二名良日さん(左)と関野吉晴さん(右)。

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 国立のギャラリー「国立○ミ(まるみ)」(国立市中1)で現在、企画展「野生植物の輪 クサキタケツルカワハナハミマルワ展 探検植物作家二名良日(ふたなよしひ)」が開催されている。

さまざまな植物で作られた「輪」

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 71歳の探検植物作家・二名良日さんが日本各地で採集したさまざまな植物で作る「輪」を展示する同展。昨年に続き2回目となる。

 今回、展示・販売する作品は約40点。1つの輪を1種類の植物だけで作るのが特徴で、「ねこじゃらしも山盛りにすると存在感が増し、植物の持つパワーが出てくる」と二名さん。同展を企画した福田真澄さんは、「二名さんは自ら採集したみずみずしい植物で輪を作り、完成後だんだんと色や形、香りに変化が生まれる。輪の変化をより感じていただきたいと思い、昨年以上にさまざまな輪をそろえた。制作から約10年、1年、半年経過したものと、制作から間もないみずみずしい状態の輪を同時にご覧いただくこともできる」と話す。

 今月23日には、二名さんと人類学者で医師でもある探検家・関野吉晴さんを迎え、「人間と動植物」をテーマにお話会が開かれた。当日は、二名さんと関野さんが世界各地を巡る中で出会った人や動植物について、各地での信じられないような体験などを交えながら、ユーモアあふれる語り口で披露。満席の会場から笑い声が起こる場面も多く見られた。参加者が一心に話に聞き入る中、同会は30分程時間を延長して終了した。

 「夢は剪定(せんてい)ばさみ一丁を持って、世界中の落ち葉を『抱き締めあげて回り』行方不明的に果てることと語る二名さんと、世界各地の人々と出会い、人と動植物のさまざまな関係を見てこられた関野さん。お2人の対談が動植物と人間の関わりについてあらためて考える機会となれば」と福田さん。

 「この季節、木々の葉は落ち、春のように道端の花々を見掛けることは少ないかもしれないが、実を実らせ、紅葉し、植物の力がワアッと開いている季節。同展を通して、そんな植物の力強さを感じていただければ」と来場を呼び掛ける。

 今後の開催日時は、12月26日・27日の12時~18時。会期延長の可能性あり。

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