国立市は12月1日、旧国立駅舎の再築現場の一般公開を行う。現在、参加者を募集している。
JR中央線の立体交差化工事に伴い2006年に解体された旧国立駅舎。同市は建築物として技法的・技術的に重要であることなどから、国立市指定有形文化財に指定し、旧駅舎の部材を保管。1926(大正15)年の創建当時の姿に再築し、市の情報発信や交流機能などを備えた施設として整備するため、今年6月から旧国立駅舎の再築工事に着手した。完成は2020年を予定する。
今回の一般公開では、工事完了後には隠れてしまう、当時のこだわりが感じられる特徴的な木造軸組工法や既存木部材を再利用する手法などを公開。当日は、旧国立駅舎の歴史的価値、復原プロセス、工事概要などを解説後、工事現場や旧国立駅舎の古写真、復原の根拠となった図面、保管部材の一部、再築予定の模型・パースなどの展示を見学する。
同市建築営繕課の担当者は「創建当時の部材を可能な限り再利用した木造軸組みを直にご覧になれるのは、このタイミングのみ。この貴重な機会にぜひご参加いただければ」と呼び掛ける。
開催時間は9時30分~11時、12時~13時30分、14時30分~16時(以上予定、3回とも同内容)。定員は各回30人程度。参加無料で事前申込制。メール、はがき、電話(042-576-2111)または同市行政管理部建築営繕課の窓口で申し込む。締め切りは11月9日(必着)。応募多数の場合は抽選。