小金井市の「丸田ストアー」(小金井市前原5)と「Studio M」(同)で6月3日、「はけのおいしい朝市 vol.100」が開かれる。
2009年に始まった同イベントは毎月第1日曜に開催し、今回で100回目となる。運営する「組合員」の一人、もぐもぐ子ども調理室を運営する「アヤキッチン」(本町5)の潮田彩さんは「もともと『はけ』と呼ばれる小金井市の緑豊かなエリアが大好きだった。はけの自然に魅了され、ここを暮らす場、仕事場に選んだ私たちだからこそ知っている四季折々のはけの自然の素晴らしさを体感していただきながら、家族や仲間で朝から楽しい時間を過ごしてほしいと思った。おいしい空気や食事など、『五感でおいしさを感じていただこう』と名付けた」と振り返る。
4店から始まった組合員は10店まで増え、現在のメンバーは「アヤキッチン」「珈琲(コーヒー)屋台 出茶屋」「中村文具店」(中町4)など7店。中村文具店を中心に会場を変えながら開き、4月は都立武蔵野公園、10月は小金井神社で開催。来場者は通常100人~200人、大規模開催時は4000人規模になるという。
「これからの『はけいち』が伝わる回になれば」という今回のテーマは「木工」。当日は組合員が出店するほか、ゲストに「FUJITAKE WORKS」や「ヨシタ手工業デザイン室」、オリジナル家具や小物販売の「フルスイング」など5組を迎え、製品販売やワークショップを行う。
「節目ではあるが、『いつものはけいちをやりたい』というのが組合員の一致した思いだった。これまでも大切にしてきた『身近な人から物を買う。顔の見える関係』を進めて『長く使うために直す』ことや『手入れすること』、『あつらえること』をこれまで以上に考えていきたい」と潮田さん。「トレーやバターナイフといった小物から家具まで、私たちと一緒に木工の楽しみ方、付き合い方を知っていただければ」と呼び掛ける。
「100回は今まで参加していただいたゲストやお客さまあってのこと。組合員のこだわりもすごい。日々の生活を楽しみながら、それぞれの『いいな』という思いを伝え続けた結果だと思っている。どこか力を抜いて組合員がやりたいことをやってきたので続けてこられた。これからも無理せず暮らしの延長にある朝市でありたい。今後も地域の方に楽しんでいただける規模感で、身の丈に合わせてやっていきたい」とも。
開催時間は10時~15時。入場無料。100回を記念して先着100人に「はけいち名入り鉛筆」を進呈する。