立川限定ビール「Tachikawa Graffiti(立川グラフィティ)」の第2弾「Kin-Kan IPA」の提供が1月17日から立川市内16店舗で始まった。
「Tachikawa Graffiti」は2018年秋から2019年夏にかけて計4回のリリースを予定する立川限定のビール。立川の持つバーカルチャーの掘り起こしと発展を目指し、各ビールの開発に市内のバーテンダー有志が参画。スキルの高いバーテンダーが参加することで企画の魅力と商品クオリティーのアップを図るという。ボトルラベルには、立川で1930(昭和5)年に創業した印刷所「立川印刷所」(立川市富士見町5)の協力を得て、米軍基地があった1920~30年代に栄えたバーの希少な写真を採用している。
第2弾となる「Kin-Kan IPA」では、「立川カクテルコンペティション」の第1回優勝作品「立川美人」を考案した「bar nocturne.『夜想曲』」(曙町2)の引屋敷進矢さんと、第5回優勝作品「華街(カガイ)」を考案した「BAR i.o(バーイオ)」(錦町1)の大平巌さんが監修を行った。冬を代表する果実「キンカン」とジンに使われているスパイス「ジュニパーベリー」を使い、「この時期ならでは」のビールを目指したという。
「キンカンは香りが強い果実なので、その下支えとアクセントを付ける副材料としてジェニパーベリーを選んだ」と大平さん。引屋敷さんは「ジンに欠かせないスパイスを材料に加えることでバーテンダーが企画・監修したビールであることを表現した」と話す。
「キンカン、ホップ、ジェニパーベリーと複雑な香りを持っているビール。ゆっくりと飲んでいただいて温度の変化で浮き出てくる香りの変化を楽しんでもらえたら」と大平さん。引屋敷さんは「ワイングラスでスワリング(空気と触れさせて)しながら、味と香りの変化を感じていただくのもお勧め。手元にスパイスがあるようなら、ピンクペッパーやブラックペッパー、コリアンダーなどを振りかけても」と提案。「このビールがお客さまの好奇心をくすぐり、楽しんでもらえることで、ひとときの豊かさを感じてもらえたら幸い」とも。
同企画に参画する「BAR KoH」の藤田将成さんは「バーが好き、ビールが好きという方に楽しんでいただけるような冬のビールができたと思う」と自信を見せる。
取扱店は「BAR KoH」のフェイスブックで確認できる。容量、販売価格は店により異なる。なくなり次第販売終了。