情報通信研究機構で「8時59分60秒」を見学 うるう秒挿入で

2012年7月1日のうるう秒挿入時の様子。画像提供:情報通信研究機構(NICT)

2012年7月1日のうるう秒挿入時の様子。画像提供:情報通信研究機構(NICT)

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 情報通信研究機構(NICT、小金井市貫井北町4)が7月1日、1日の時間が1秒長くなる「うるう秒」挿入の瞬間を見ることができるよう、「午前8時59分60秒を見てみませんか?」と題し敷地の一部を開放する。

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 「うるう秒」の調整は、地球の回転の観測を行う国際機関「国際地球回転・基準系事業」(IERS=International Earth Rotation and Reference Systems Service、フランス)が決定しており、これを受けて世界で一斉に「うるう秒」の調整が行われる。日本ではIERSの決定に基づき、日本標準時の維持・通報を行っているNICTが日本標準時午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」の挿入を実施する。1972(昭和47)年から数年に1回程度行われており、今回で26回目。

 「NICTが日本標準時の維持・供給業務を実施していることを広く知っていただくため行っている」(広報部広報担当者)という「うるう秒」挿入時の敷地開放は、2012年に続き2回目。前回は約1600人の来場があったという。

 当日は、一般の時計では表示することができない「8時59分60秒」の60秒を、NICT本部研究本館に設置する「日本標準時大型表示装置」で見られるよう敷地の一部を開放。観覧スペースを設ける。

 「なぜうるう秒が必要なのか」「日本標準時はどのようにつくられ配信されているのか」などをテーマに「うるう秒」の説明会も開く(8時30分~、4回実施予定)。

 参加無料。受付開始は8時。

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