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立川「ふじみ食堂」が60周年 ガレージでイベントも

店主の芝田淳さん

店主の芝田淳さん

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 新奥多摩街道沿いの「ふじみ食堂」(立川市富士見町7)が6月1日、60周年を迎えた。

カラフルな具がのった「五目かたやきそば」

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 同店は、1963(昭和38)年創業の大衆食堂。2代目店主の芝田淳さんは「開店当時は梨畑が広がっていた。1964 (昭和39) 年の東京オリンピックに向けて農道を広げる工事が始まり、ドライブインとして開業した」と振り返る。芝田さんは10代の頃から当時の料理人に師事し、味を受け継いだという。

 えんじ色ののれんがかかる店先に公衆電話とたばこ売り場を併設する同店。レトロな店構えが今では珍しく、ロケ地としても使われた。32席のテーブル席には、1人客、休憩中のタクシードライバー、家族連れ、「町中華飲み」を楽しむグループなど多くの人でにぎわう。看板のキャラクターは、37年前に市内在住の漫画家が芝田さんをモデルに描いたものだという。

 メニューは、「なると」やだて巻きをのせた「五目そば」「五目やきそば」(以上700円)、「ラーメン」「ワンタン」「ギョーザ」「野菜炒め」(以上550円)、「五目ウマニ丼」(800円)、「かつ丼」(850円)、「オムライス」(750円)など。

 6月11日には店主を慕う飲食店の店主らが集まり、同店駐車場で屋台イベントを開く。出店者は「鉄板焼 千珠」(曙町)、「Epice舞」(高松町)ほか。

 「昔来てくれていたお客さまが訪れても、昔と変わらないね、懐かしいねと言ってくれる味を提供したい」と芝田さん。「高齢なのでいつまで続けるか分からないが、できるだけ長く頑張りますので、今後とも足を運んでいただければ」と呼びかける。

 営業時間は、10時~14時30分、16時~20時。水曜・日曜・祝日定休。イベントは11時~17時。

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