国立市内で放射能対策が進む-産官学民が連携、連絡会を発足

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 6月に発足した「くにたち放射能対策情報連絡会」(通称: Save Kunitachi)は、現在、市内各所で放射線量を測定するなど、放射能問題の解決に取り組んでいる。

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 同連絡会は、産官学民が連携したネットワーク。「福島第一原子力発電所の被害状況や放射能汚染の深刻さが明るみに出るなか、市内の保護者の方々が子どもの健康を心配するツイートを頻繁に目にした。この問題を地域課題と位置づけ、地域全体で取り組むべきだと考えた」と話すのは、同連絡会発起人の一人で国立市地域のツイッターポータル「Kunitter(クニッター)」を運営する三澤さん。

 市議会議員数名と市長にくにたち放射能対策情報連絡会の立ち上げについて話し、放射能対策の陳情者を中心とした保護者らと最初の意見交換会を開催。「最初の意見交換会から2週間で公立の保育園・小中学校、私立保育園・幼稚園、公園で空間放射線量の計測を行い、公立小中学校のプールの水や農産物の放射性物質検査も実施。給食検査も実施され、土壌調査も進んでいる」。

 そのほか、国立市内の放射能対策をメール配信したり、「放射能の懸念を心を開いて話す相手がいない」という市民の声を受けてミクシィ内でコミュニティも開設している。「より多くの市民に市や当会の対策活動について知っていただきたいのはもちろんのこと、正しい放射線・放射能に関する知識を知っていただくために勉強会を開催したいと考えている。全ての問題が解決したわけではないので、対策に関する提案や意思決定を行政と共に行い迅速な対応を目指していきたい」と三澤さん。

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