国分寺Lホール（国分寺駅ビル8階、国分寺市南町3）で6月7日、男女共同参画講演会「番組やCMのシカケの裏側をのぞく」が開かれる。

　小平市と国分寺市との共同開催。「テレビ番組やCMなど、通常何気なく目にする情報は作り手の価値観に沿って収集・編集されて、知らないうちにその価値観を刷り込まれているかもしれない。情報をよく観察して、どのような価値観がそこにあるのかを読み解く力（メディアリテラシー）を高めれば、思い込みにとらわれない多様な見方につながる。目からウロコの講演会」と担当者は説明する。

　小平市次世代育成部、青少年男女平等課の後藤さんは「男女共同参画意識の啓発のため、市では毎年6月に啓発事業を行っている。講演会を開催し、一人でも多くの方が男女共同参画について考えるきっかけになれば」と話す。「この時期の講演会は、講師や時期が他自治体と重なることも多い。広く市民を対象とした講演会であれば、他市と協力し広域で開催するメリットがあるのではと考え共同開催に至った。（開催する）LホールはJR線と西武線が合流する場所でもあり、両市の市民がアクセスしやすいことが大きな魅力」とも。

　講師はマスコミ論・社会学・女性学を専門とするフェリス女学院大学文学部コミュニケーション学科教授の諸橋泰樹（たいき）さん。後藤さんは「諸橋氏は多くの自治体で広報ガイドラインの作成に携わり、男女共同参画の視点でメディアリテラシーを解説していただける講師。小金井市在住で多摩地域の事情にも詳しいのでは。三鷹市の広報誌『コーヒー入れて』や大田区の広報誌『パステル』を読み、お招きしたいと思った」と振り返る。「普段気が付かないちょっとした『気付き』が得られる講演会にしたい。参加者も講師と一緒に映像を見ながら分析する。気軽な気持ちで参加してもらえれば」と呼び掛ける。

　開催時間は13時30分（13時開場）～15時30分。参加無料。定員100人（申し込み不要・当日先着順）。