立川のスパイス食堂「月とanise」(立川市高松町3)が10月1日で1周年を迎えた。
【高松町の住宅街にある店の外観】
店主の橋本さんは立川出身。伊勢丹新宿店の裏手にある人気のスパイス料理店「Chikyu Masala(ちきゅう まさら)」(新宿区)で調理から接客まで一人で切り盛りした経験を積んだ後、「自分の店を持つなら地元立川で」との思いから、2025年10月に同店をオープンした。店名の「月とanise」は、前職の店名にちなんでつけた。現在も当時の常連客が、橋本さんの味にほれ込み、都心や横浜、北海道から立川まで足を運んでくれているという。
【店主の橋本紀子さん】
高松町の住宅街に位置する同店。落ち着いた色調でまとめた内装とインテリアで、カウンター席6席とカフェスペース4席を備えたこぢんまりとした店内。大人な雰囲気の店だが、入口には別室でキッズスペースも設け、子ども連れでもゆっくり食事を楽しめるようにしている。
【カウンター席が中心の店内】

【キッズスペース】
ランチメニューは、看板のスパイスカレーに加え、台湾の煮込み豚肉「ルーロー飯」も人気を集める。「1種盛り」(1,320円)、「2種盛り」(1,650円)、「3種盛り」(1,980円)。夜はスパイスを生かした創作料理も楽しめ、野菜をたっぷり使ったヘルシーな料理がそろう。食後にはチャイとキャロットケーキを注文する客も多い。
【2種盛り(1,650円)】
【ランチについてくる季節のフルーツサラダ(洋ナシ)】
店内にワインセラーのスペースを用意し、橋本さんの前職のつながりで入手しにくい酒類も確保し提供している。
【ワインセラー】
店頭では、1周年を記念して自宅でチャイを作れるスパイスキット(660円)の販売を始めた。スパイスの計量などの作業は、福生にある就労継続支援B型事業所に通う障害者に仕事として依頼。橋本さんは「一人オーナーの店なので、スパイス販売をしたくても計量やパッケージにするのに手が足りず困っていた。知人の店で障害者施設に仕事を依頼していると聞いて私もやりたいと思っていた。たまたま、ランチを食べにきた、障害者施設を運営しているお客さまとの出会いがきっかけで実現できた」と話す。
【チャイのスパイスキット(660円)】
「チャイはスパイスと茶葉を別々に煮込むことでスパイス本来の香りが引き立つレシピになっているので、自宅でも本格的なチャイを味わってほしい」と呼びかける。同キットは、店頭のほか、グリーンスプリングスで火曜に開催されているマルシェ「GREEN GROWN MARCHE!」でも販売する。
【チャイ(アイス)】
「カウンター席のため客との距離が近く話しかけやすい。地元のお客さまから店の運営のアドバイスをたくさん頂いて、いろいろなつながりを持てている」とも。
料理を盛り付ける器は、東大和市の陶芸家・戸島ヒロミさんによる特注品。店の雰囲気や料理に合うよう、橋本さんが戸島さんと相談を重ねて焼いてもらったという。
【器は東大和市の陶芸家・戸島ヒロミさんによる特注品】
そのほか、近隣のスパイス料理店や和菓子店とのコラボ企画にも取り組むなど、地域の人とのつながりを大切にしている。橋本さんは「この1年、地域の皆さんに支えていただいた。これからも気軽に立ち寄れる店でありたい」と話す。
営業時間はランチ12時~15時。ディナー18時~22時30分。月曜定休(ランチは月曜・火曜定休)。