
2026年10月4日(日)、認定NPO法人Teach For Japan(以下、Teach For Japan)は、「教師の日ギャザリング2026」を開催しました。
本イベントには、教師をはじめ、教育委員会・自治体、企業、NPO、学生など、教育に関心を持つ400名近い方にお申込みいただきました。
今年の「教師の日ギャザリング」では、「教師とともに、子どもたちの未来をつくる」を軸に、さまざまな立場から教育や子どもたちの未来について考える3つのセッションを実施。登壇者による対話だけでなく、参加者同士で考えや気づきを共有する時間も設けました。
当日のアンケートでは、参加者満足度約96%(5段階評価で4・5を選択した回答者の割合)となり、多様な立場の人が集い、つながり、それぞれの立場から教育への関わりを考える一日となりました。
また、イベント終了後に設けたネットワーキングの時間にも多くの参加者が残り、会場の随所で活発な交流が生まれました。
★☆★教師の日とは☆★☆
10月5日は、ユネスコ(UNESCO:国際連合教育科学文化機関)によって「世界教師の日」として制定されており、世界各地で教師をエンパワーする取り組みが行われています。
日本では、2015年にTeach For Japanが「教師の日」を制定し、教師をエンパワーするとともに、教師を取り巻くさまざまな立場の人が教育について考え、関わる機会をつくってきました。


東京大学 先端科学技術研究センター 附属包摂社会共創機構 教授の為末大さんと、文部科学省総合教育政策局政策課 前企画官の廣田貢さんにご登壇いただき、変化の激しい社会における子どもたちの「学びと成長」について考えました。
為末さんからは、技能や知識を身につけることだけではなく、自分自身を理解し、社会との関係の中で成長していくことの大切さが語られました。また、一方的に相手を「触る」のではなく、相手の反応を受け止めながら関わる「触れる」という考え方や、子ども自身が動き出す瞬間を待つことについてもお話しいただきました。
廣田さんとの対話では、教師だけでなく、地域や保護者、企業など、多様な大人が子どもたちの学びに関わることへと議論が広がりました。参加者もそれぞれの立場や経験を重ねながら、子どもたちの学びと成長を支えるためにできることを考えました。

セッション2.では、一般社団法人Local Education代表/Teach For Japanフェロー第6期生の北敢さんと、当時の教え子で現在高校3年生/たがわPlanners 部長の荒川結晶さんにご登壇いただきました。聞き手は、プランプラン株式会社/Teach For Japanフェロー第6期生の村上真由子さん。
小学校の教室で出会った二人が7年後に再び向き合い、当時の教師の関わりを教え子はどのように受け止めていたのか、そしてその出会いが現在の活動や将来への関心にどのようにつながっているのかを振り返りました。
荒川さんは、北さんについて「外の世界を見せてくれた人」と振り返りました。北さんが学校と地域をつなぎ、多様な人や活動との出会いをつくってきたことをきっかけに、荒川さん自身も地域での活動を広げ、現在は「経営者になって田川を変える」という目標に向けて実践を重ねています。
一つの出会いや何気ない言葉、教室の外へつながるきっかけが、その後の人生を動かしていく。教師と教え子、それぞれの視点から、教育における「出会い」の可能性を考える時間となりました。

セッション3.では、和泉市教育委員会事務局 教育部 教育指導監の上田茂幸さん、第一ライフグループから和泉市教育委員会に出向し和泉市教育委員会事務局 教育部 学校教育室 児童生徒支援担当 主幹を務める川井彩さんにご登壇いただきました。聞き手は、認定NPO法人Teach For Japan職員/元公立小学校教諭の上田優衣が務めました。
企業版ふるさと納税(人材派遣型)による実践をもとに、人が組織を越えて相手の中に入ることで、互いの背景や課題への理解が深まり、新たな協働が生まれる可能性について語られました。
企業、自治体、NPOなど、それぞれの違いや強みを生かしながら、「すべての子どもたちのより良い学びと未来」という共通のビジョンに向けて、どのように力を持ち寄れるのか。多様な主体が教育の「当事者」として関わる「共助」について、参加者も自身の立場と重ねながら考える時間となりました。
イベントの最後には、参加者一人ひとりが「子どもたちの未来のために、自分にできること」を考え、「チャレンジ宣言」として言葉にしました。その一部をご紹介します。
・誰よりも子どもの動き出す一歩を積極的に待つ。(学生)
・学校をハブとして学びと地域づくりをする(教師)
・地域格差・体験格差の是正、誰もが世界に挑戦できる社会へ(NPO職員)
・『社会に開かれた学校』を作るために企業の立場でできることを考え、関わっていきたい。(企業関係者)
教師だけでなく、企業、行政、地域、NPO、学生など、それぞれの立場から教育に関わり、子どもたちの未来をともにつくっていこうとする声が集まりました。
イベント後のアンケートでは、
約96%の方が5段階評価で4または5を選択しました。
参加者から寄せられた声の一部をご紹介します。
・満席になるほど多くの方が、意志を持って集うことに希望を感じ、それが可視化されることの意義・価値を感じた。(企業関係者)
・先生の一言や挑戦が、先生自身だけではなく子どもたちにも届き、それが夢になっていく。(教員)
・企業人が教育に関与できる仕組みが複数あること自体を知りませんでした。(行政職)
・様々な実体験をお聞きすることで具体的にどのような行動ができるのかイメージが湧きました。また様々な方と交流・対話することでたくさん気づきがあり、とてもいい学びになりました。(教育関係者)
登壇者の話を聞くだけでなく、参加者同士で考えを交わすことで、自身の立場から教育との関わりを捉え直す時間にもなりました。アンケートでも、対話を通じて視野が広がったことや、さまざまな立場の参加者と交流できたことを評価する声が寄せられています。




日時:2026年10月4日(日)14:00〜17:00
場所:大手町プレイス ホール&カンファレンス(2F ホール)
参加費:無料
Teach For Japanの「教師の日」に関する取り組みについては、教師の日公式ページをご覧ください。
https://teachforjapan.org/programs/teachersday/