和菓子店「立川伊勢屋」（立川市高松町3）が3月1日、星槎国際高校の生徒がデザインしたシールを団子のパックに貼って販売を始めた。

立川の老舗和菓子店「伊勢屋」　団子パックに高校生デザインのシール

　同校の授業の一環として、地域とコラボレーションして立川の良さと同校の良さを伝えるため、互いの良さを形にするアートゼミの活動で実施。今回、1956（昭和31）年創業の同店とコラボすることになった。

　アートゼミの生徒約30人が、団子を入れるパッケージに貼るシールをデザイン。昨年秋の文化祭の時に生徒や来校者の投票で上位3作品を、同店が1作品を選び、合計4種類のデザインのシールを制作した。

　選ばれた生徒の魚谷蘭さんは「この店のことをネットで調べていたら、家紋があることを知った。実際に店に来たら店内にも家紋が掲示されていたので、それをモチーフにシールをデザインした」と話す。

　同店の小林文子さんは「予想以上の仕上がりで、我々では思いつかない当店らしさを一生懸命表現してくれてうれしい。店のこともよく調べてくれて、シンプルだけど分かりやすくて素晴らしい」と、魚谷さんの作品について感想を述べる。

　小林さんは「川上恋菜さんの作品は、当店の名前の伊勢屋の『伊』を工夫して、面白く、インパクトのある表現にしていてユニーク。越智あかりさんの作品も、団子が柔らかくおいしそうに見える表現などかわいらしい。ぜひ地域のお客さまに買い求めていただければ」と呼びかける。

　伊勢屋立川本店のみで販売。シールがなくなり次第終了。